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​工程

因久山焼は、江戸時代から続く伝統の技法を守り、原料の精製から調合など工程のほとんどを手作業でこなすことで、作品を作り続けてきました。

時代を経るごとに電動の機械に頼ることも増えてきましたが、今でも大事なところは手作業で手間をかけて作っています​。​

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​土作り(土漉し)

​土漉しは乾燥させた原土を水に溶かし、アミを通すことで大きな石や砂、草の根などを取り除く作業のことです。水簸してから地下で1年以上寝かせた土を切ったところです。粘土に含まれる鉄分が水と一緒に移動して出来た模様です。これを単味使ったり信楽(購入)の土を混ぜて使います。

​釉薬の精製(灰漉し)

​因久山焼では江戸時代から伝わる5種類の釉薬があります、左からの灰釉、藁灰釉、緑釉、黒釉、錆釉、この釉薬を調合するために灰漉しをしています。灰漉しとは釉薬の原料となるワラや木の灰を水に溶かしてアクを抜き取り、細かな目のアミを通すことで原料として使えるようにする作業の事です。

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​釉薬の調合

釉薬は尺合わせで調合します。

濃度を同じにした原料をひしゃく等で決められた

杯数掛け合わせて調合します。

成形

轆轤、たたら等の技法で成形をしています。中でも

​特徴があるのは手回し轆轤による成形で100年以上前から使い続けている轆轤板があります。

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​乾燥、素焼き、施釉、窯詰め

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​本焼き

本焼きは江戸時代から伝わる7室の登り窯と新しい3室の登り窯で行います。

本焼きの焼成時間は約50時間、最高到達温度は1230度、焼成点数は3000点(7室の登り窯の場合)前後となります。

7室の登り窯は開窯当初より所在を変えず焼き続けてきました。現在の窯は9代が50年くらい前に修復をした窯です。

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